当院はがんゲノム医療連携病院として、がん個別化医療を積極的に進めています。各診療科や、当院と連携するがんゲノム中核拠点病院などの医療機関と協働し、患者さんにとってより最適な治療が選択できるよう体制づくりに努めています。
詳細は奈良県立医科大学附属病院の「がん遺伝子パネル検査について」をご参照ください。
https://cancer.naramed-u.ac.jp/cancer-genomic-medicine/
検査対象患者
①標準治療がない固形がん患者(難治がん、希少がん含む)
②局所進行若しくは転移が認められ標準治療が終了(又は終了見込)予定
手術後未再発の患者様は遺伝子パネル検査は適応にありません。
遺伝子パネル検査とは
受診方法
■当院通院中の方
現在治療中の各診療科(外科、呼吸器内科、消化器内科、腫瘍内科、産婦人科など)の主治医の先生に「がん遺伝子パネル検査」の受診希望をお伝えいただき、腫瘍内科外来を予約してください。
■他院通院中の方
2021年5月より院外の進行固形がん患者の「遺伝子パネル検査」を受け入れを開始いたしました。
がん遺伝子パネル検査の実施には、がんゲノム情報管理センター(C-CAT)への継続的な症例情報、臨床情報の登録が必要です。
がん遺伝子パネル検査の依頼は、医療機関からの事前申込・完全予約制です。予約の際は、
当院地域医療連携室 宛に
①まずは、組織ブロックを送付して頂き十分な腫瘍量あるかをチェックします。
②次に、紹介状・がん遺伝子パネル検査チェックリスト・CRF(今までの抗がん剤治療歴)を揃え、奈良県立医科大学附属病院腫瘍内科を受診していただきます。
主治医の先生より送りください。
当院で検査の適用ありと判断できた場合、地域医療連携室より予約日の調整をさせていただきます。その際は受診に必要な書類を患者様の受診日に間に合うようにご用意ください。
遺伝子パネルに必要な書類については、下記アクセス頂き、必要書類ダウンロードしてください。https://hospital.naramed-u.ac.jp/medical/reserve.html#genome
遺伝子パネル検査の流れ
患者様から預かった腫瘍組織もしくは血液検体は、米国へ送付され、次世代シーケンサー(NGS)を用いて解析実施されます。通常の採血検査のように、同日や翌日に結果が出揃うのではなく、約1.5か月~2か月要します。解析結果は、多職種の会議(エキスパートパネル)にて、個々の患者様の遺伝子変化およびそれに紐づく薬の有無について議論し、その結果をお返しすることになります。